WBC戦士や新人王が立たされた“崖っぷち” 1軍キャンプに賭ける「ラストチャンス」

中日・岡田俊哉、阪神・高山俊、巨人に移籍したオコエ瑠偉(左から)【写真:荒川祐史】
中日・岡田俊哉、阪神・高山俊、巨人に移籍したオコエ瑠偉(左から)【写真:荒川祐史】

プロでのキャリアは十分ながら、いきなりアピールが不可欠な選手たち

 プロ野球の各球団は2月1日のキャンプインを間近に控え、1軍と2軍のメンバー振り分けを発表している。ベテラン選手の中には調整を任され、2軍スタートとなる選手も多いが、1軍キャンプで猛烈にアピールしないと首の涼しい“崖っぷち”組の選手も。どんな名前が上がるだろうか。

 巨人では、ソフトバンクを退団して新加入した松田宣浩内野手が1軍スタート。昨季ソフトバンクでは43試合に出場し打率.204、本塁打は2006年に入団以来初めて1本も打てなかった。新天地ではハッスルプレーでのアピールが再びみられるだろうか。

 また、現役ドラフトで加入したオコエ瑠偉外野手も1軍スタートが決まった。昨季は1軍出場6試合に終わったが、関東一高時代の2015年に、甲子園で見せつけた高い身体能力は魅力だ。こちらもシーズンへの生き残りには、スタートダッシュが肝心だ。

 阪神では、かつての新人王、高山俊外野手が1軍キャンプに抜てきされた。2021年は1軍出場なしに終わり、昨季も38試合で.189、本塁打はなし。今季、チームは岡田彰布監督体制となり、先入観を覆す大チャンスだ。2016年に136安打、8本塁打で打率.275を残し、新人王を獲得した当時の輝きを取り戻せるだろうか。

 さらに、中日では岡田俊哉投手が1軍スタートとなった。かつてはセットアッパーとして活躍し、2017年にはワールド・ベースボール・クラシック(WBC)の日本代表となったことも。その後は血行障害などもあり、満足のいく成績を残せていない。昨季も2試合登板にとどまり、今キャンプでのアピールに再起をかける。

 戦力外を経ての新天地で、アピールのチャンスをつかんだ選手もいる。中日から合同トライアウトを経てヤクルト入りした三ツ俣大樹内野手は、ここ2年続けてキャリア最多の58試合に出場している。新天地でのアピールに成功すれば、また生き残る道が開けそうだ。

(Full-Count編集部)

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