出場数激減で“正念場”、海外挑戦や引退決断も ハムからFA移籍した「その後」

中日・大野奨太、ソフトバンク・近藤健介、21年まで巨人でプレーした陽岱鋼(左から)【写真:荒川祐史、藤浦一都】
中日・大野奨太、ソフトバンク・近藤健介、21年まで巨人でプレーした陽岱鋼(左から)【写真:荒川祐史、藤浦一都】

近藤健介は日本ハムからソフトバンクにFA移籍した

 近藤健介外野手がFA権を行使して日本ハムからソフトバンクに移籍した。日本ハムから国内他球団にFA移籍したのは2017年にオリックス入りした増井浩俊投手以来だったが、その増井は38歳で現役引退を決断した。最近10年間で日本ハムからFA移籍した選手の“その後”を見てみる。(所属は移籍後、FA宣言した年)

 増井は2012年に最優秀中継ぎのタイトルを獲得。移籍1年目は前年を上回る63試合登板で35セーブと躍動した。翌2019年も53試合登板も、その後は16→25→2試合と登板機会を減らし、2022年限りで戦力外となりユニホームを脱ぐ。

 その他の選手は新天地1年目はやや苦戦が目立った。鶴岡慎也捕手(ソフトバンク、2013年)は試合数こそ微減も、打率は大きく低下。その後も正捕手はつかめず、2018年に日本ハムに復帰し、2021年限りで引退した。

 大引啓次内野手(ヤクルト、2014年)は試合数、打率、打点、盗塁など軒並み数字を下げた。その後もヤクルトでプレーし、2019年に引退した。小谷野栄一(オリックス、2014)もオリックス移籍後の4年間で100試合以上に出場したのはわずか1年。2018年限りで引退すると、2020年からはオリックスでコーチを務めている。

 現役組は“正念場”を迎えている。大野奨太捕手(中日、2017)は移籍初年度は前年の83試合を下回る63試合で打率.197。最近2年間は8試合出場に終わった。36歳で迎えるプロ15年目は結果が必要になるだろう。

 2016年に130試合に出場しては外野手部門で自身4度目のゴールデングラブ賞に輝いた陽岱鋼外野手(巨人、2016)は、2017年は87試合で9本塁打、33打点と期待に応えられず。2021年秋には自ら巨人を退団して、昨季は米国の独立リーグへ。冬の間は豪州ウインターリーグでプレーしている。選手層の厚いソフトバンクだが、近藤は新しい環境でもベストナイン3度の実力を発揮したいところだ。

(Full-Count編集部)

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