剛腕流出の“大穴”を澤村拓一が埋める? 昨季1試合登板の右腕も…新監督は誰選ぶ

ロッテに復帰した澤村拓一【写真:荒川祐史】
ロッテに復帰した澤村拓一【写真:荒川祐史】

ロッテに復帰した澤村拓一…オスナ流出の穴を埋められるか?

 ロッテに今季、レッドソックスで2年間プレーしていた澤村拓一投手が復帰する。ロッテのブルペンからは昨季後半戦で10セーブ、防御率0.91と盤石の成績を残したロベルト・オスナ投手がソフトバンクへ流出。さらに24ホールドを挙げたタイロン・ゲレーロ投手も退団した。快くメジャーへ送り出してくれたチームへの復帰を選び、ファンからも大歓迎される澤村はこの「穴」を埋めることができるのだろうか。リリーフ事情をチェックする。

 今季から指揮を執る吉井理人監督は「先発は準備すればだれでもできるが、リリーフは専門職」と話し、適性を重視した起用をするはずだ。特に試合の終盤に投げる投手に求めるのは、三振を奪う能力。さらに突き詰めると、ピンチでバットに当てさせない力がある投手だ。

 澤村は抑えの筆頭候補となるだろう。2020年の後半に巨人からロッテへ移籍し、22試合で防御率1.71の好成績を残した。当時の9イニング当たりの奪三振数が12.4。さらにレッドソックス1年目の2021年も10.4と2桁の数字をキープした。昨季は7.1と低下していたものの、直球とフォークボールの組み合わせは大きな武器だ。

 ベテランの益田直也投手も名前が挙がる。昨季後半はクローザーの座をオスナに明け渡したものの、25セーブを記録。通算645試合登板、182セーブの経験は何物にも代えがたい。さらに吉井監督は、益田の投球をデータから分析し「非常識なボールを投げている。サイドから、オーバースローのようなボールが来る」と高く評価している。

 昨季44試合で18ホールド、防御率1.91を記録した小野郁投手も、勝ちパターンに入ってくるだろう。2020年に右肘のトミー・ジョン手術を受けた影響で、昨季は1試合登板に終わった種市篤暉投手も、150キロ台の速球とフォークボールで勝負できる。リリーフ転向の可能性があるのではないだろうか。

 力のある投手が揃えば、昨季シーズン終盤のオリックスのように、抑えとして投げる投手を固定せず、状況に応じて起用することもあり得る。リリーフを最重要視する指揮官が振るタクトにも注目だ。

(Full-Count編集部)

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