「お前も、もう30だろ?」 開幕投手の裏本命…三浦監督が授けた“エースの流儀”
開幕投手の本命は今永も…WBCで不透明な場合の「裏本命」が
25年ぶりのリーグ優勝に照準を合わせるDeNAの開幕投手は、9年目の左腕・石田健大投手も候補の1人と言える。順当ならエースの今永昇太投手だろうが、ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)に出場し、米フロリダ州マイアミで3月21日(現地時間)に行われる決勝まで進出した場合、調整が難しく、同31日の開幕戦先発を回避することも考えられる。石田は2017、2018年に2年連続で大役を果たした経験があり、今季開幕戦の相手・阪神には、昨年4試合3勝0敗、対戦防御率1.11と圧倒的に相性が良かった。
DeNAの今季開幕カードは、京セラドーム大阪での対阪神3連戦。チームとしても、昨年16勝9敗と大きく勝ち越した相手だ。石田は「開幕投手をやりたいかと聞かれたら、ちょっとわかりませんが、そこ(開幕カード)で投げたい気持ちはある。まずは(開幕ローテの)6枚に入ることを意識してやっていきたい」とした上で、「去年は去年。今年の阪神は監督も代わられて、全く違うチームだと思う。1から対策を練らないといけない」と表情を引き締めた。
もともと先発もリリーフもそつなくこなす、使い勝手のいい投手。2020年にはリリーフだけで50試合に登板したが、昨年は4月に新型コロナウィルスに感染して戦線を離脱しながら、オール先発で15試合に登板し7勝4敗、防御率2.95の好成績をマークした。
もっともプロ入り後、完投は1度もなく、昨年も最長で7回、最多で102球止まりだった。「昨年の成績には全く満足していません。監督、コーチから、もっとイニングを投げてほしいと言われていますし、球数を多く投げることは僕にとって一生の課題だと思っています」と自覚している。