巨人が手放した“掘り出し物” 日本記録や2桁勝利の例も…助っ人たちのその後

ホセ・ロペス(左)とアレックス・ラミレス【写真:荒川祐史、Getty Images】
ホセ・ロペス(左)とアレックス・ラミレス【写真:荒川祐史、Getty Images】

ロペスやラミレスは移籍翌年も好成績を残した

 2月1日にNPB11球団がキャンプイン。新助っ人たちにも注目が集まっている。ロッテは今オフに巨人を自由契約となったグレゴリー・ポランコ外野手とCC・メルセデス投手を獲得。楽天は昨年まで巨人に3年間在籍したエスタミー・ウレーニャ内野手と育成契約を結んだ。近年、巨人を退団して他球団へ移籍するケースは度々あった。移籍した主な助っ人の“その後”を見ていきたい。

 まず挙げたいのは日米通算2000安打を達成したホセ・ロペスだ。2013年に巨人に入団し、2年間在籍した後にDeNAへ渡った。NPBでは通算993試合に出場して1001安打、198本塁打。DeNA3年目の2017年には171安打、105打点で最多安打と打点王の2冠にも輝いた。守備の名手としても知られ、一塁手部門のゴールデングラブを5度受賞。一塁手としての1632守備機会連続無失策の日本記録も達成するなど、NPB史に名を残した。

 外国人選手として史上初の通算2000安打を達成したアレックス・ラミレスもその1人だろう。2001年から7年間ヤクルトに在籍、その後巨人へ移籍すると在籍した4年間で打点王2度、最多安打と本塁打王を1度ずつ獲得し、2度のリーグ制覇にも貢献した。DeNAに移籍した2012年は137試合で打率.300、19本塁打を記録。翌年には通算2000安打を達成した。指導者としても2016年から5年間DeNAの監督を務め、チームを初のCS進出にも導いた。

 セス・グライシンガーは移籍後の復活も印象的だった。2007年にヤクルトでNPBでのキャリアをスタートさせ、いきなり16勝を挙げ最多勝に。2008年巨人に移籍すると17勝で2年連続最多勝に輝き、翌2009年も13勝とチームのリーグ連覇に貢献した。右肘手術の影響もあり、その後は2年間で1勝と結果を残せず。2012年にロッテへ移籍すると12勝を挙げ、復活を果たした。

 もちろん移籍後に厳しいシーズンを送った選手もいる。巨人では通算27勝を挙げたディッキー・ゴンザレスもその1人だ。2004年からヤクルトに5年間在籍した後、巨人へ。1年目の2009年に最高勝率のタイトルを獲得した。4年間在籍後、2013年にロッテ移籍も4先発で0勝2敗、防御率8.10に終わった。2019年に巨人で73試合に出場して8本塁打に終わったクリスチャン・ビヤヌエバは翌2020年に日本ハムでプレーしたが、54試合で打率.220、4本塁打に終わっている。

 他球団で結果を残した選手や“大物”の獲得も多い巨人。入れ替わりも多く、退団した後に活躍するケースも少なくない。メルセデスやポランコが今季どんな成績を残すか注目していきたい。

(Full-Count編集部)

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