巨人戦力外の山口俊に残された“再起の手段” 厳しい現実も…ゼロではない可能性

巨人から戦力外通告を受けた山口俊【写真:荒川祐史】
巨人から戦力外通告を受けた山口俊【写真:荒川祐史】

1月には「まだまだ諦めずに頑張ります!」とインスタグラムで投稿

 プロ野球は春季キャンプに突入してシーズン開幕へ向かう中、いまだ去就が定まっていない選手もいる。昨季限りで巨人を戦力外となった山口俊投手も、そのひとり。現役続行に意欲を見せているが、各チームが戦力補強を終えた段階での新天地探しは難しい。ただ、過去を見ると“滑り込み”の前例もあるだけに、一縷の望みにかけることになりそうだ。

 山口は1月8日に自身のインスタグラムで「まだまだ諦めずに頑張ります! もう1度奮い立たせます!」と投稿。「絶対あきらめるな」と刺繍されたお守りの写真も添え、「息子がお小遣いでお守りを買ってきてくれた」「子どもの力ははんぱねー!」と家族の支えが力になっていることを明かした。

 2019年に最多勝、最多奪三振、最高勝率の投手3冠に輝き、メジャー挑戦をへて2021年途中に日本球界復帰。この2年間でわずか2勝にとどまり、戦力外となった。今年7月で36歳。ベテランとなった右腕は、球春を迎えても模索を続けている。

 現状で各球団は戦力を整えた段階で、開幕に向けて新たな補強は極めて少ない。ただ、支配下枠に大きな余裕を持たせた球団もあり、キャンプに招待してテストするという選択肢はある。さらにオープン戦にかけて不測の事態が続いた場合には、緊急補強もあり得る。

 2020年には、阪神を構想外となった鳥谷敬内野手が、キャンプ終了後の3月に入ってロッテ入団が決定したケースも。戦力外となった選手の中には、実戦感覚を失わないために一旦独立リーグに身を置き、補強期限の7月までにNPB返り咲きを目指す手段を取る場合もある。いずれにしろ再起の可能性は厳しい状況だが、ゼロではないのも確か。実績十分の右腕を欲する球団がこの先現れるのか、注目される。

(Full-Count編集部)

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