WBC期間の“空白”を狙うオリ有望株 中嶋マジック発動…エース不在でも盤石布陣

オリックス・山下舜平大(左)と本田仁海【写真:荒川祐史】
オリックス・山下舜平大(左)と本田仁海【写真:荒川祐史】

3連覇へ山本、宮城、宇田川不在でチャンスをつかむ投手は

 昨季はリーグ2連覇&26年ぶり日本一に輝いたオリックス。3連覇と2年連続の日本一を狙う今季は、春先にWBCが開催される関係もあり“新戦力”の台頭が待ち遠しい。侍ジャパンには絶対的エースの山本由伸投手、2年連続2桁勝利をマークしている21歳左腕の宮城大弥投手、最速159キロ直球に加え、落差のある「弾丸フォーク」を投じる宇田川優希投手の3投手が選出されている。

 WBCの日程やボールの違いなどを考慮すれば、3投手はシーズン開幕の3月31日に調整が間に合うとは考えにくい。25年ぶりの悲願Vを成し遂げた2021年は山本、宮城の「左右の両輪」で22の貯金を作った。2連覇した昨季も2人で貯金13と荒稼ぎした。

 また、宇田川は昨季7月末に支配下選手登録されるまで育成選手として背番号「013」をつけていた。8月3日の西武戦でプロ初登板を果たすと、後半戦だけで19試合に登板して、2勝1敗3ホールド、防御率は0.81の好成績を残した。その後はクライマックスシリーズで2試合無失点、日本シリーズでも7戦中4度の登板で1勝2ホールドと大車輪の活躍。日本シリーズMVPは主砲のラオウこと杉本裕太郎外野手に譲ったが“影のMVP”と称えられた。

 3連覇を目指す上では、山本、宮城、宇田川がWBCで抜ける期間に“代役”の登場が不可欠となる。先発スタッフは充実。昨季9勝した左腕の田嶋大樹投手や、経験豊富な山岡泰輔投手に加え、緩急を活かした投球が持ち味の山崎福也投手らが並ぶ。

潤沢なリリーバーに山本、宮城不在の先発陣がつなげるか

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