ロッテ種市に憧れて八戸工大一高に進学、球速20キロ超アップ
北国出身の2年目右腕が、今季の1軍登板を誓う。2021年ドラフト5位で西武に入団した黒田将矢投手は、青森県むつ市出身。中学生の時、八戸工大一高のエースだった種市篤暉投手(現・ロッテ)に心を奪われた。「球が速くて、投げるのも凄かったし、打つのも凄かった。プロに行く人なんだなと感じました」。その背中を追って同じ高校に進み、プロの舞台にたどり着いた。
高校時代には、憧れの右腕を手本にした。「フォークの握りを参考にしました」。種市先輩は高校時代の練習後、寮まで6キロのランニングを欠かさなかったと聞き、自分も毎日続けた。
「まずは真似をするところから始めようと思いました。コツコツやろうと決めていたので、ずっと続けました。体が強くなって腕が振れるようになり、入学当初から球速は20キロ以上アップしました」
2年秋から、種市もつけた背番号1を背負ったが、3年夏の青森大会は準決勝で敗れ、甲子園の切符を掴むことができなかった。「最後の夏も結果を出せずに終わったので、自信はなかった」というが、2021年のドラフトで西武から5位指名を受けた。
昨季は2軍で10試合に当番「ストライクゾーンで勝負することが課題」
「2軍の試合であいさつに行かせてもらいました。『最近どう?』と聞いてくれて、いろいろ話をさせてもらっています。『優しい先輩だな』と会うたびに感じています」
ルーキーイヤーはイースタン・リーグで10試合に登板。実戦経験を積んだが、まだ1軍での登板はない。2023年は1軍のマウンドに上がることを目標に掲げる。
「甘いところに投げたら打たれるし、追い込んだ後のボールは見極められる。投げるたびに勉強でした。フォアボールの数が多いので、基本的なことですがストライクゾーンで勝負することが課題だと思います。ストレートの強さを増していければと思っています」
オフは涌井に弟子入り「準備の大切さを改めて感じました」
オフの自主トレは「走る量が多いと聞いていて、行ってみたいと思っていた」という涌井秀章投手(中日)に弟子入り。充実した日々を過ごした。
「基本的なことを大切にして、1年間戦い抜く体を作りたいと思っていました。朝早くから体幹、ストレッチを行い、準備の大切さを改めて感じました。走る量も多く、走ることも大事だと感じました。これからも継続したいと思っています」
チームの核となる先発投手、完投できる投手になりたいと将来像を描く。涌井からはその心構えを伝授された。
「ローテーションで回っていく中で、当然ダメな時もある。ダメな試合を2試合、3試合続けるんじゃなくて、次の試合はいい投球ができるように、1週間あるんだから何が悪かったかそこで考えること。そうすれば、調子の波が上がったり下がったりではなく、一定になると教えてもらいました」
経験豊富な投手から多くを学んだ19歳は、2年目以降の飛躍を目指す。
(篠崎有理枝 / Yurie Shinozaki)