打率0割台で育成落ちも…台湾代表で「自信つける」 王柏融、WBCから狙う“復活劇”

日本ハムの王柏融【写真:町田利衣】
日本ハムの王柏融【写真:町田利衣】

1次R突破なら日本と対戦の可能性も「目の前の試合を勝ちに行くことだけ」

 日本ハムの王柏融外野手が8日、台湾代表として出場する3月のワールド・ベースボール・クラシック(WBC)への意気込みを語った。30人の代表入りに「光栄です。選んでもらって感謝しています」と喜んだ29歳は「自分は国際大会の経験も多い。若手も多いので引っ張っていこうと思います」と決意を示した。

 NPBからは王のほかに宋家豪投手(楽天)、呉念庭内野手(西武)と3人が選出された。1次ラウンドは自国開催となり、台中でキューバ、イタリア、オランダ、パナマと激突する。「結構長い間、台湾でプレーしていない。今回は国際試合で緊張感もあると思うし、ワクワクしています」と目を輝かせた。

 1次ラウンドを突破すれば、日本と対戦する可能性がある。「ライバルはキューバとオランダじゃないですかね。でもイタリアも結構いい選手を揃えているらしい」と見通しを語ると、「まずは目の前の試合を勝ちに行くことだけです。日本も凄いメンバーですが、それは突破してから」と表情を引き締めた。

 台湾プロ野球CPBLで2年連続打率4割、3冠王に輝き、2019年に日本ハムに入団。しかし昨季は15試合出場、打率.063に終わり、オフに育成契約となった。背番号「199」を付けて現在は沖縄・国頭村で行われているファームキャンプに参加中で、この日は打撃や外野の特守で汗を流した。

「このオフにしっかり準備してきた。いい結果を出して台湾の勝利に貢献し、自信をつけてシーズンに入っていきたい。そして1日でも早く支配下登録を勝ち取って、その先に進んでいければと思います」。“台湾の至宝”がWBCを号砲に、復活のシーズンを目指す。

(町田利衣 / Rie Machida)

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