不振、若手の台頭で「いつクビになっても…」 中島卓也、プロ15年目の危機感「今までと違う」

遊撃にこだわりも「外野をやれと言われたら外野もやる」

「ショートで出たいですね、やっぱり。その中で外野をやれと言われたら外野をやる。幅も広がりそうだし、昨年外野をやって打撃もよくなったし、見る世界も変わっていい経験になったかもしれないです。攻守交替は遠くてきつかったですけどね(笑)」

 今年に賭ける思いを示すかのように居残り練習に励み、泥だらけのユニホームでクラブハウスに引き揚げる。その姿からは、まだまだ若手に負けないという決意がにじむ。

 「危機感は持ちつつ、それがプレッシャーにも感じますけど、今までやってきたことをやるだけなので。1年間1軍にいるというのが最低ライン、最低の目標。その中で試合にいっぱい出てチームの勝利に結びつけばいいと思います」

 前回パ・リーグを制して日本一となったのは2016年。その年の開幕戦のレギュラーでいまもチームに残っているのは、中島ただ1人となった。着実に世代交代の波が迫るが、引き下がるつもりはない。屈指の守備力と脚力を武器に、もうひと花咲かせてみせる。

(町田利衣 / Rie Machida)

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