ダルビッシュは「優雅に年を重ね続ける」　42歳で18億円、パドレスが自信を示すワケ

6年間の平均年俸は約23.7億円で、これまでの27.6億円を下回る

　パドレスと新たに6年1億800万ドル（約142億300万円）で契約を結んだダルビッシュ有投手。年平均では1800万ドル（約23億6600万円）で、これまでの平均2100万ドル（約27億6000万円）よりも少ないことから米スポーツ専門メディア「ジ・アスレチック」は「チーム（の総年俸）に柔軟性を生むことになる」と分析している。

　米メディアによると、ダルビッシュの今回の契約の内訳は、契約ボーナスが600万ドル（約7億9000万円）で、今季の年俸が2400万ドル（約31億5600万円）。2024年以降は1500万ドル（約19億7300万円）、2000万ドル（約26億3000万円）、1500万ドル、1400万ドル（約18億4100万円）で、42歳で迎える2028年の契約最終年も1400万ドルとなっている。今季年俸は高いが、6年間の平均は1800万ドル。2018年に当時所属していたカブスと結んだ6年契約では年平均2100万ドルだったから、それを下回る額になる。

　記事はぜいたく税に関わる観点から「ダルビッシュの契約期間が（短期間の高額契約の代わりに）引き延ばされたことによって、チーム（の総年俸）に柔軟性を生むことになる」と指摘している。

　36歳右腕は昨季、フォーシームが平均95マイル（約153キロ）を計測した。球種は球界でも屈指の多彩さで、武器として機能すると記事は解説する。そのため、ダルビッシュが「優雅に年を重ね続けていくという考えを強めることになっている」と、急激に衰えることはないだろうと予測。「パドレスは最低でも今後の数シーズン、その部分に懸けている」と解説している。

（Full-Count編集部）