戦力外は2人、連続出場はわずか3人 前回大会から6年…消えゆく2017年WBC戦士たち

第4回WBCに出場した坂本勇人と中田翔、今大会で侍ジャパン入りした大谷翔平(左から)【写真:Getty Images、荒川祐史】
第4回WBCに出場した坂本勇人と中田翔、今大会で侍ジャパン入りした大谷翔平(左から)【写真:Getty Images、荒川祐史】

初の日系選手など顔ぶれガラリ…平均年齢は過去最年少

 3月に開催されるワールド・ベースボール・クラシック(WBC)に出場する20か国のロースターが9日(日本時間10日)に発表された。日本代表「侍ジャパン」は初の日系人となるラーズ・ヌートバー外野手(カージナルス)ら、メジャーリーガー5人を選出。3位に終わった2017年大会からの連続出場はわずか3人となっている。この6年の“変動”を見てみよう。

 今大会の日本代表には、エンゼルスの大谷翔平投手やパドレスのダルビッシュ有投手が選出され、歴代最強とも言われている。その中で2大会連続出場となるのは、楽天の松井裕樹投手、ヤクルトの山田哲人内野手、カブスの鈴木誠也外野手の3人だ。2017年大会は、ヤンキース・田中将大投手(現楽天)、ドジャース・前田健太投手(現ツインズ)らが出場を辞退した。メジャー組では唯一、当時アストロズの青木宣親外野手が出場していた。

 2013年大会からの連続出場が途絶えた選手は6人。牧田和久投手は台湾でプレーした昨季限りで現役を引退、内川聖一外野手はNPBから“引退”し、今季は地元大分の独立リーグ・大分B-リングスでプレーする。楽天の炭谷銀仁朗捕手、巨人の松田宣浩内野手、中田翔内野手も選ばれなかった。長年、侍ジャパンの遊撃手を担った坂本勇人内野手も出場を辞退した。

 内川、牧田以外にも、2017年には侍ジャパンに名を連ねながら、この6年間でNPBを離れた選手は多い。秋吉亮投手は昨季ソフトバンクから戦力外通告を受け、独立リーグの千葉スカイセイラーズで選手兼任コーチを務める。また、平田良介外野手も中日から戦力外通告を受け、現役引退を表明した。

 今大会の日本代表は、過去の大会通じて最年少の平均年齢27.3歳となっている。東京五輪、新型コロナウイルスもあった空白期間で、顔ぶれは大きく変わった。3大会ぶりの世界一へ、若返った“フレッシュ侍”がどのような活躍を見せるだろうか。

(Full-Count編集部)

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