戦力外→引退で「恩返し」の裏方転身 DeNA高城俊人ブルペン捕手が歩む第2の人生

DeNAの高城俊人ブルペン捕手兼1軍用具担当補佐【写真:町田利衣】
DeNAの高城俊人ブルペン捕手兼1軍用具担当補佐【写真:町田利衣】

「強肩強打の凄いやつ」高城はオリックス戦力外から2020年に古巣復帰

 春季キャンプでは、新人選手だけでなく“新人スタッフ”も新たな気持ちで1年をスタートさせている。背番号「137」をつけたDeNAの高城俊人ブルペン捕手兼1軍用具担当補佐は、ブルペンに、グラウンドにとせわしなく動き回っている。

「現役時代、周りに支えられていたことを実感しています。選手の方が大変なので、野球以外のことでもサポートしていきたいという気持ちです」

 高城の1日は長い。朝は早出練習の準備、用具を出すことからスタート。全体練習の準備をして、練習が始まればブルペンで投手陣の球を受ける。個人練習などのサポートをして、整備や片付け。翌日に雨が降りそうな日は、練習後にグラウンドにシートを張るが「風が強いと人が飛ばされるほどで大変ですね」と苦労を明かす。

 2011年ドラフト2位で九州国際大付高からDeNAに入団。1年目から45試合に出場するなど正捕手候補として期待された。しかし最多出場は2015年の64試合どまりで、2018年途中に交換トレードでオリックスに移籍した。2019年限りで戦力外となると、異例ともいえる“古巣復帰”。2022年限りで戦力外となり、現役を引退した。

覚醒期待の左腕は「伸びしろしかない。めっちゃいい球を投げてます」

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