日本の指導→9億円契約ゲット…元燕守護神の“感謝” メジャー逆輸入に導いた武器

ヤクルトからDバックスに移籍したスコット・マクガフ【写真:荒川祐史】
ヤクルトからDバックスに移籍したスコット・マクガフ【写真:荒川祐史】

昨季までヤクルトで4年間プレーしたマクガフ…手に入れた新たな武器

 昨季までヤクルトで4年間プレーし、今季からダイヤモンドバックス入りしたスコット・マクガフ投手が“日本への感謝”を明かした。今オフ、2年650万ドル(約8億6700万円)で契約。地元ラジオ局「98.7FM アリゾナ・スポーツ」が、「MLBネットワークラジオ」に出演したマクガフのコメントを紹介した。

 ヤクルトへ感謝の気持ちを語っており、記事は「またMLBでプレーするチャンスを手に入れられたのは、日本で取り組んだ“ある球種”のおかげだと彼は信じている」と言及している。マクガフは「文化を受け入れ、とにかく投手コーチたちの話を聞こうとしたよ」と異国での取り組みを明かした。

 中でも「僕のスプリットのことを本当に手助けしてくれた」と感謝した。マクガフはマーリンズに在籍した2015年以来のメジャー復帰となるが、当時は投球のうち66%がストレートで、第2の球種はカーブだった。鋭く落ちるスプリットは持ち合わせておらず、日本で学んだのだ。「ダイヤモンドバックスがメジャー復帰のチャンスを与えてくれたのは、(ヤクルトで)新しいスプリットを吸収することができたからだと思っているよ」と口にする素直な姿勢が“新天地”を見つける助けとなった。

 記事では、ダイヤモンドバックスのマイク・へーゼンGMのコメントも紹介している。12月にマクガフとの契約について問われると、右腕がヤクルトで得た抑え投手としての経験と、改良されたスプリットが最大の強みだとし「彼は2つ目、あるいは3つ目の球種を進化させた」と高く評価。「現在はこういったリスクを選ぶことにも、安心感が増している。だからこの機会に乗ってみることにした」と、日本からの“Uターン”獲得の経緯を明かした。

 マクガフはヤクルト在籍時の4年間で通算236試合に登板。15勝8敗80セーブ、59ホールドをマークし、防御率は2.94の成績を残して、メジャー契約を勝ち取った。メジャーでの登板が叶えば、2015年のマーリンズ時代以来となる。

(Full-Count編集部)

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