村上宗隆は「最強です」 侍Jで共闘…山川穂高が衝撃受けた1本「WBCで生かせるかも」
日ハム・北山から打った一発に衝撃「どういう意識だったのか、聞きました」
昨年パ・リーグで本塁打、打点の2冠を獲得した西武・山川穂高内野手が、セ・リーグで史上最年少3冠王に輝いたヤクルト・村上宗隆内野手の打撃を語った。ともに日本を代表する甲乙つけがたい長距離砲が、3月の第5回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)に臨む侍ジャパンではチームメートに。17日に始まった宮崎キャンプでは連日、同じ時間帯に並んでフリー打撃を行い、18日には居残り特打ちにも一緒に取り組んだ。
迫力満点の競演だった。居残り特打ちで山川、村上のバットに弾かれたボールが外野フェンスを越えていくたびに、スタンドからどよめき、そして拍手が沸き起こる。飛距離では互角以上だった山川は「バッティング練習だけですよ。試合になったら“村神様”の方がはるかに上です」とおどけた。
山川と村上は2人で打撃談議も交わしているそうで、「どのコースを待っているのか、速い球にどういう対応をしているのか、といったことを質問させてもらっています」と山川。「同じような感覚を持っているところもあれば、全然違うところもある。短いジャパン期間中に、すぐに生かすことは難しいと思うので、聞くだけ聞いて、自分の引き出しとして取っておきたい」と語った。
村上が昨年マークした56本塁打のうち、山川が映像で見て衝撃を受けた1本があった。5月24日、神宮球場で行われた日本ハム戦の延長11回に、ルーキーの北山亘基投手からバックスクリーン左へ放ったサヨナラ14号2ランである。「北山投手は真っすぐがすごく伸びてくる。それをあそこまできれいに弾けたのは、どういう意識だったのか。それを聞きました」と山川。ちなみに山川は昨年、北山には3打数ノーヒット1三振だった。