前田健太「すべて良かった」 術後最速146キロ、指揮官ベタ褒め「期待通り」

ライブBPに登板したツインズ・前田健太【写真:編集部】
ライブBPに登板したツインズ・前田健太【写真:編集部】

今キャンプ初のライブBPで19球、最速146キロをマークした

 ツインズの前田健太投手が19日(日本時間20日)、今キャンプで初めて「ライブBP」に登板した。コレア、ケプラー、ギャロという主力打者相手に計19球を投げ、「すごく良かったです。感触的にも良かったですし、投げているボールもすべて良かったです」と晴れやかな表情で話した。

 左打ちのギャロに左越え本塁打を浴びた以外は、コレアのバットを折るなど力強い投球で多くのゴロを打たせた。ケプラーからスライダーで見逃し三振を奪い、速球は一昨年9月に右肘の内側側副靱帯再建手術(トミー・ジョン手術)を受けて以降で、最速となる91マイル(約146キロ)をマークした。「昨年9月もライブBPとかここ(フォートマイヤーズ)で投げてたんですけど、スピードは90(マイル)くらいがMAXで感覚的にもしっくり来ていなかった。ここに来てようやくしっくりいくものが見つかりはじめた。すごく納得のいくピッチングが出来ました」と、手応えをつかんだ。

 バッテリー組初日の16日(同17日)にブルペンで36球を投げた際には、最速89マイル(約143キロ)だった。打者に対峙し、さらに力強さが増した印象だ。「試合を重ねてもう少し気持ちも入ればスピードも上がると思う。現時点で手術前の感覚というか状態には戻っていると思うので、積み重ねることで色々なところをレベルアップ出来ればと思います」。前回のブルペン投球に続き、ピッチクロックを使っての投球となり、「試合形式になるとブルペンの時よりも15秒というのが短く感じます。あとは自分もボールを握ってセットしてと考えると時間が短くなってしまうので、キャッチャーのサインに首振る回数も1、2回に抑えないと」と課題も冷静に見据えていた。

 バルデリ監督は「健太が(打者相手に)投げたことが今日のハイライトだった」と、順調に調整を続ける右腕を頼もしそうに見つめた。「いい投球だったし、期待通りの出来だった。スライダーとスプリットは我々の記憶にある通りの上質なものだった」と高評価を与えた。登板後には、チームメートや関係者から「Welcome back!」と声をかけられたという前田。リハビリ期間中は孤独な調整が続いていただけに、「自分が投げられる喜びもあるんですけどチームとまた一緒に戦える楽しみが強いですね」。再びツインズの一員として戦える喜びをかみしめながら、復活への道のりを歩んでいく。

【実際の映像】ギャロに一発許したけれど… 最速146キロ、指揮官も絶賛した前田健太の投球

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