吉田正尚、CY賞右腕から2安打「打つべき球を打てた」 相手は選球眼称賛「評判通り」

レッドソックス・吉田正尚【写真:編集部】
レッドソックス・吉田正尚【写真:編集部】

実戦形式の練習「ライブBP」で快音…充実のチーム合流初日

 レッドソックスの吉田正尚外野手は20日(日本時間21日)、米フロリダ州フォートマイヤーズで野手組が合流した全体キャンプに参加した。今キャンプ初めて臨んだ実戦形式の練習「ライブBP」では3打席に立って2打数2安打。快晴の空の下、キャンプ地に快音を響かせた。

 吉田は2014、2017年とサイ・ヤング賞を受賞した実績を誇るベテランのコーリー・クルーバー投手と対戦。第1打席は5球目の86マイルを鋭く右前にはじき返した。第2打席も2球目を右前へ。第3打席は4球目を見たところで終了。「(クルーバーは)まだまだ調整段階だと思うんですけど、打席に立って一流のピッチャーの色々なボールを見れたので良かったです」と、満足そうに振り返った。

 3打席に立って計11球。「しっかりと打ちにいきました」という姿勢で臨み、際どい球をしっかりと見極めた。吉田は「打つべき球を打てたかなと。ボール球をしっかり見逃せましたし、その部分を継続しながらあとは精度、質、強度を上げていければと思います」と手応えを口にした。一方の対戦したクルーバーは「ストライクゾーンをしっかりと把握できていた。評判通り」と、期待の新戦力に好印象を抱いた様子だった。

 ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)に出場するため、一足早くキャンプ地で調整を続けてきた吉田は、チームの一員として本格的にスタート。ファンの数も増えた中で、キャッチボール、守備練習や打撃練習などで汗を流した。フリー打撃では25スイング中5本の柵越えを放ってパワーを披露し、観客を沸かせた。充実した初日を終え、「無事にスタートを切れてうれしかった」とホッとした表情を浮かべた。

 3月初旬に野球日本代表「侍ジャパン」に合流するため日本へ出発する見通しで、それまではオープン戦や実戦形式の練習を通してできるだけ多くの打席数をこなすつもりだ。「(侍ジャパンへの)注目度は高いと思いますし、早く合流してメンバーの雰囲気を感じたいですけど、自分ができることはここでベストを尽くしていい状態でいくこと。それが侍ジャパンにとってもいいことだと思うので」。日本代表としての戦いが待ち受ける3月に向けて、足元を見据えて前進を続けている。

(Full-Count編集部)

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