大谷翔平の去就報道過熱 止まらぬ雑音…エ軍監督は不退転の決意「何が起ころうと」

練習中に笑顔を見せるエンゼルス・大谷翔平【写真:小谷真弥】
練習中に笑顔を見せるエンゼルス・大谷翔平【写真:小谷真弥】

ネビン監督が力説「選手として人間として大好きだ。チームの中でも特別な存在だ」

 エンゼルスのフィル・ネビン監督は21日(日本時間22日)、大谷翔平投手の残留を強く求めた。米アリゾナ州テンピで報道陣の取材に対応。今オフにフリーエージェント(FA)となる二刀流について、「選手として人間として大好きだし、チームの中でも特別な存在だ」と強い口調で語った。

 大谷は昨年10月に年俸3000万ドル(約40億5000万円)の1年契約で合意。今オフにFAとなった場合には史上初の5億ドル選手となる可能性が指摘されている。「攻撃面でも投手陣の中でもリーダー。我々はラッキーだ。シーズン後に起こることはどうすることもできないが、我々には今年大きなチャンスがあるということは確かだ」。雑音を封じ、2014年以来のプレーオフ進出を目指す。

 これまでに大谷は“勝てるチーム”を求めている。ネビン監督は「いいチームにいて、心地よい環境で勝利もしていれば、他のチームに行きたいとは思わない。私もその経験をしている」と思いやった。「もちろん勝つことが全てだと言われますが、『ショウヘイ・オオタニを残留させるために試合に勝とう』というアプローチを今年するわけではない。私にしてみれば、今年何が起ころうと、ショウヘイを残留させたいと思っていますから」と言い切った。

 この日は恒例の「フォトデー」で球場で使用される映像などの撮影に参加。今キャンプ初の実戦形式の投球練習「ライブBP」は悪天候のために22日(同23日)に延期となった。現時点では3月1日(同2日)のブルワーズとのオープン戦で今季初登板に臨む予定に変更はない。「スケジュール通りにこなしていく。問題はない」とネビン監督。シーズンで結果を出したいところだ。

(小谷真弥 / Masaya Kotani)

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