栗山ジャパンは「人と人の距離が凄く短い」 不可欠な一体感生む“ダルビッシュ語録”

伊藤大海は自主トレ共にし心酔…選手も注目の「語録」

「世界一奪回のために必要なことは、世界一を考えないこと」

 前述のように、ダルビッシュは昨年36歳になったのをきっかけに、現役生活の終わりを意識したそうだ。「目標を持つのはいいけれど、未来をあれこれ思い悩んでも、いいことはない。今やれることに集中しよう」と心がけるようになったと言う。

 3大会ぶりの世界一を至上命題とする侍ジャパンにおいても、「結果を気にしすぎると、どんどん自分が追い詰められていく。その日その日の準備をしていくことに集中する方がいい」と若いチームメートたちに話して聞かせている。WBCも日の丸を背負った負けられない戦いだと自分に重圧をかけるより、「もともと、楽しくやるのが野球。メジャーリーグの試合は、自分も仕事としてやっているので楽しむのは難しいけれど、WBCは国別対抗の力比べで、お祭りであるべきだと思っています」と認識の転換を勧める。

「やるべきことは、日々のコンディションによって変わる」

 この言葉を「ダルビッシュさんは常にそうおっしゃっています」と紹介するのは、今年1月に米サンディエゴで合同自主トレを行った日本ハム・伊藤大海投手だ。日々の調整やトレーニングは、頭を空っぽにして決められたルーティンをこなすのではなく、その日の体調と相談しながら、自分でメニューを組み立てられるようにならなければいけない──という意味だ。改めて侍ジャパンでチームメートとなった伊藤は、「WBCもありますが、ダルビッシュさんがレギュラーシーズンへ向けてどう調整していくのかを、直に感じられるチャンス」と目を輝かせている。

 かくのごとくダルビッシュの一言一言は、野球選手としての心構えのみならず、一般に通じる人生訓としても味わい深い。侍ジャパンの選手たちもそう思っているだろうが、WBC期間中に1つでも多く心に刻んでおきたい。

(宮脇広久 / Hirohisa Miyawaki)

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