“ダル効果”で侍投手陣が「目に見えて変わった」 甲斐が証言、目の当たりにした変化

ベンチから試合を見守ったダルビッシュ有【写真:荒川祐史】
ベンチから試合を見守ったダルビッシュ有【写真:荒川祐史】

佐々木朗希は最速162キロで2回3K、ダルビッシュ直伝のスライダーも初披露

 野球日本代表「侍ジャパン」が25日、ひなたサンマリンスタジアム宮崎で行われた「カーネクスト侍ジャパンシリーズ2023 宮崎」でソフトバンクと対戦し、8-4で勝利した。宮城大弥投手(オリックス)こそ味方の失策も絡み4失点したが、他の投手は無失点に抑える好投。スタメンマスクを被った甲斐拓也捕手(ソフトバンク)は、ダルビッシュ有投手(パドレス)が投手陣にもたらした効果を「間違いない」と断言した。

 チーム最年長36歳のダルビッシュは連日、若手投手陣と交流し、変化球の握りなどを教えていた。この日、先発の佐々木朗希投手(ロッテ)が最速162キロを計測するなど、160キロ超を連発。2回を1安打無失点3奪三振と快投した。2番手の今永昇太投手(DeNA)も2回をパーフェクトで勝ち投手に。3番手・伊藤大海投手(日本ハム)は投じた8球全てストライクで1回を2奪三振に抑えた。

 宮城は6回に4失点(自責点1)を喫し、7回にも2死一、三塁のピンチを作って急きょ降板したが、予定を繰り上げて登板した宇田川優希投手(オリックス)が正木を自己最速を更新する160キロの直球で三振に。8回も無失点に抑えると、9回は戸郷翔征投手(巨人)が締めた。

 甲斐は”ダルビッシュ効果”について、「間違いなく(あります)」と実感。「実際に目に見えてわかるというのはスライダーが朗希にしても変わりましたし、ダルさんの存在はかなり大きいなとは感じます」。この日、佐々木はダルビッシュ直伝のスライダーを初披露。キャンプ初日と比べても「変わっていましたよ。いいボールが行っています」と話した。

(川村虎大 / Kodai Kawamura)

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