元巨人助っ人が感謝する日本での経験 「なるべく通訳を使わないようにした」理由

元巨人のチアゴ・ビエイラ【写真:荒川祐史】
元巨人のチアゴ・ビエイラ【写真:荒川祐史】

ビエイラは2019年から3年間巨人に在籍してNPB最速166キロをマーク

 昨季まで3年間巨人に在籍したチアゴ・ビエイラ投手は、今季はブルワーズとマイナー契約を結んだ。NPB最速166キロをマークした右腕が、MLB公式のインタビューで、日本での経験や常に前向きな理由を明かしている。

 ブラジル・サンパウロ出身のビエイラは、ポルトガル語を話して育ったが、スペイン語と英語にも堪能になった。そして日本でも過ごしたことで日本語も少し学んだという。「それが野球人生というものだよ」と話した通り、その“野球歴”は異色だ。

「ビエイラは2010年にサンパウロからシアトル・マリナーズと契約し、目を見張る速球でプロスペクトリストを駆け上がった。2016年にはアリゾナ・フォールリーグで投げた。2017年にはメジャーリーグで、1回を無失点に。その冬にホワイトソックスにトレードされ、その後2年間でメジャーリーグに22試合出場した」と説明されたように、メジャーでは3シーズン計23試合登板で防御率7.36だった。

 そして日本に渡り、来日2年目の2021年には56試合に登板して19セーブ、防御率2.93と活躍。記事では「日本で、多くの日本人投手が得意とする変化球のスピンを学んだ。3シーズン後、彼はより充実した武器(持ち球)の速球、スライダー、スプリット、シンカーを引っ提げて、アメリカに戻ってきた。彼が歩んできた独特の道に深く感謝しながら」と日本での経験に触れている。

 ビエイラは「なるべく通訳を使わないようにしたよ。なるべく早く自分で学ぼうとした。僕はブラジル出身で、ポルトガル語はほとんどの国で通じない。だからどの国に行っても、現地の言葉を覚えようと努力するんだ」と話した。「それも、人生の一部だからね。人生という旅の一瞬一瞬を楽しむこと。どんな国でも、いい経験ができるから」と常に前向きに明るく過ごしてきた。

 ブルワーズのブルペンコーチであるジム・ヘンダーソンも「彼の人間性は素晴らしい」「いつも機嫌が良くて、本当に幸せそう」と印象を話す。周囲をも明るくするビエイラが、再びメジャーの舞台を目指す。

(Full-Count編集部)

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