WBC辞退の鈴木誠也、メジャー開幕も黄色信号 指揮官「開幕2週間遅れでも構わない」

カブス・鈴木誠也【写真:ロイター】
カブス・鈴木誠也【写真:ロイター】

左脇腹の負傷でWBC出場を辞退、ロス監督も表情さえず「開幕に間に合えばいいが」

 左脇腹の負傷でワールド・ベースボール・クラシック(WBC)日本代表を辞退したカブスの鈴木誠也外野手が、30日(日本時間31日)のメジャー開幕に復帰できない可能性が出てきた。2月28日(同1日)に取材に応じたロス監督が「再発は避けたいので、先の見通しを立てることは理にかなったことだと思わない。開幕に間に合えばいいが、2週間遅れでも構わない。万全で戻ってきてほしい」と話し、復帰時期の目処が立っていないことを明かした。

 2月25日(同26日)の打撃練習中に脇腹を痛めた鈴木は、「(バットを)振った瞬間に痛みを感じた。ある程度ケアはしていたんですけど、脇腹をやったことがなかったので、どこまで危ないのかというのはちょっと分からなかった」とケガに至った経緯を説明。オープン戦出場を取りやめて26日(同27日)に精密検査を受診したが、長期離脱は避けられない状況だ。「もう少し軽傷かなとは思っていたんですけど、思った以上に良くなかった。ちょっとショックです」と肩を落とした。

 現在は痛みがなくなるのを待っている状態で、「少しずつ少しずつ」と鈴木。リハビリを行いながら復帰時期を模索することになるが、「なかなか治りづらい場所でもあるし、ぶり返すことが結構ある個所。開幕に間に合えばベストなんですけど、そこばかりを目指して、焦ってまたシーズン途中で離脱というのは絶対に嫌なんで。とにかくしっかり治してからやりたい」と慎重を期す構えでいる。

 メジャー1年目の昨季も、指の故障で長期離脱を経験。今回はWBC辞退も重なり、「イライラはずっとしている」と本音も口にするが、「今後できることというのは自分がしっかり考えないといけない。原因をしっかり探って、いろいろ考えて次に生かしたい」と前向きな気持ちも失わなかった。

(Full-Count編集部)

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