超異例のキャンプ中に国家試験受験 鷹育成ドラ7水口創太が目指す異色の“二刀流”

理学療法士の国家試験を受験、自己採点では手応えも…

 ここ数か月のみならず、大学4年になってからは今まで以上に野球と勉強の“二刀流”の負担は大きくなっていた。1月に若鷹寮に入寮してからは特に忙しくなった。練習が終わると部屋にこもり、1日4時間を目標に勉学に励んだ。プロとしての生活が始まってから、どうしても勉強量は落ちてしまった。そんな中で挑んだ試験で不安もあったが、自己採点では手応えも感じているという。合格発表は3月22日だが、「今はもう野球だけ考えています」と区切りが付いて安堵した様子だ。

 無事合格すれば、極めて異例の“現役中に理学療法士の資格を取得したプロ野球選手”となる。「トレーナーさんからもいろいろ学んで、身体のケアやトレーニング面で(資格を)生かしていきたいです」と話す。チーム内にも多くトレーナーがいるため、話を聞くなどして、これからも意欲的に学ぶつもりだ。

「球の角度が自分の一番の武器だと思うので、そこを伸ばしていきたいと思います」と笑みを浮かべる水口。194センチの長身から繰り出す最速152キロの直球はまだまだ伸びしろだらけ。学んできたことを自身の身体で表現していければ、更なる成長も間違いないだろう。唯一無二の挑戦を続ける異色のルーキーのこれからに注目したい。

(上杉あずさ / Azusa Uesugi)

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