大乱調で「ベンチも使いづらくなった」 浮き彫りになった明暗…侍Jに決断迫る“大敗”

中日戦に3番手で登板した侍ジャパン・松井裕樹【写真:荒川祐史】
中日戦に3番手で登板した侍ジャパン・松井裕樹【写真:荒川祐史】

栗山ジャパンは7試合目にして初黒星、中日相手に投手陣が7失点と不安を残す

 第5回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)に挑む侍ジャパンは3日、バンテリンドームで壮行試合「カーネクスト 侍ジャパンシリーズ 2023 名古屋」の中日戦に臨み2-7で大敗した。栗山ジャパンでは7試合目にして“初黒星”を喫した一戦を、野球評論家の新井宏昌氏は「本戦まで少し不安が残る結果になった」と分析した。

 侍ジャパンは3回に先発の今永が2死二塁からカリステに左前適時打を浴び先制を許す。さらに1-1の6回には2番手の戸郷が2死からソロを含む3連打で2点を失うと、7回には3番手・松井が2/3回2安打3四球4失点で1イニングを投げ切れず降板となった。

 中日打線を相手に侍投手陣がまさかの7失点。昨年の強化試合から栗山ジャパンを追いかけている新井氏は「本戦まで残り試合も少ない。短い期間で修正することは可能だが、首脳陣もそろそろ起用できる選手を見極めないといけない時期に入っている。リリーフ陣に明暗が分かれた形になったのではないでしょうか」と、指摘した。

 深刻なのはリリーフとして期待されていた左腕の松井だ。2月26日のソフトバンクとの強化試合でも1回2四球と制球を乱し、この日もボールが抜ける場面が目立っただけに「制球面で崩れるのは苦しい。WBC球の扱いに苦労している。ベンチも使いづらくなった」と新井氏。さらに、第2先発として期待される戸郷も2死から痛打を浴び、不安を残した。

大会ルールには「ワンポイント救援」が禁止、最低でも打者3人かイニング完了まで登板

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