4試合で打率.083、侍Jの4番・村上は復活できるか? 専門家が感じた「打席での迷い」

パ・リーグ2冠王の山川は4戦無安打も「彼の本来のスイングはできている」

 村上と共に心配なのは「6番・一塁」で出場した山川だ。昨季は41本塁打90打点で打撃2冠を手にした右の大砲だが、この試合を含め4試合で計12打数無安打と快音は聞こえてこない。それでも、新井氏は打席での姿勢は評価している。

「自分のスイングでしっかりとバットを振ろうとしている。ヘルメットが飛ぶほどのスイングを見せ、悪く言えば大振りだが、彼の本来のスイングはできている。力みがちだが、悪くない。本番になると力みが知らず知らずに出るので、今のうちに力む癖をつけるのはいいこと」

 6日の阪神戦からは大谷、吉田、ヌートバーの“メジャー組”も出場可能となり、ようやく本番に向けたオーダーが完成する。豪華メンバーが揃うなかでも、打線の中心は村上が担う可能性が高い。

「村上も課題を考えながら打席に入っているとは思いますが、シンプルに基本となる好球必打。打ちに行っても悪い球は見逃し、甘い球には自分のスイングを出す。残りの期間は少ないですが、彼なら本来の打撃を取り戻すことは十分にできる」

 3大会ぶりの世界一奪還に向け、村上の復調は必要不可欠。残り2試合の強化試合で、何とか状態を上げていきたいところだ。

(橋本健吾 / Kengo Hashimoto)

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