吉田正尚を「抱きしめた」 栗山監督が“最後のピース”に込める思い「言葉はいらない」

侍ジャパン・栗山英樹監督と大谷翔平(手前)【写真:荒川祐史】
侍ジャパン・栗山英樹監督と大谷翔平(手前)【写真:荒川祐史】

栗山監督「正尚を抱きしめたんだよ。それだけ。言葉はいらないだろう」

 野球日本代表「侍ジャパン」の栗山英樹監督は5日、チームに合流した吉田正尚外野手(レッドソックス)を熱烈歓迎した。大阪市内の室内練習場で約1時間30分練習を行い、報道陣の取材に対応。「オレは裏で会って、正尚を抱きしめたんだよ。それだけ。言葉はいらないだろう」と熱く語った。

 吉田はオリックスからポスティングシステムを利用してレッドソックスへ移籍したばかり。メジャー1年目にも関わらずにワールド・ベースボール・クラシック(WBC)出場を決めた。栗山監督は「彼の思い、決断はこれからの野球人にすごくメッセージを送ってくれた。日の丸をつけることや代表でプレーする意味を示してくれたのは感謝しかない」と頭を下げた。

 WBC本番まで強化試合は6日の阪神戦、7日のオリックス戦と2試合だけ。宮崎合宿を行っていたメンバーとの連携をとる時間は決して多くない。「これも一つの歴史のスタートだとオレは思っている」。栗山監督は言葉に力を込めた。

(小谷真弥 / Masaya Kotani)

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