大谷翔平が誰よりも最初に挨拶 気心通じた“裏方”の覚悟「楽しんでいる場合じゃない」

侍ジャパン・大谷翔平(右)と日本ハム・梶原有司ブルペン捕手【写真:荒川祐史】
侍ジャパン・大谷翔平(右)と日本ハム・梶原有司ブルペン捕手【写真:荒川祐史】

日本ハムのブルペン捕手を務める梶原有司さん

 野球日本代表「侍ジャパン」は5日、大阪に移動し、6日から実施される「カーネクスト 2023 WORLD BASEBALL CLASSIC 強化試合」に備えて練習を行なった。大谷翔平投手(エンゼルス)は重さの異なるカラーボールで壁当てをした後、約15分間キャッチボールを行った。受けたのは、日本ハムでブルペン捕手を務める梶原有司さん。裏方として並々ならぬ思いでワールド・ベースボール・クラシック(WBC)に挑む。

 この日、ウオーミングアップでチューブトレーニングを行った後、大谷がキャッチボールに誘ったのは、“元同僚”だった。梶原さんは2010年から日本ハムのブルペン捕手を務め、今年で14年目。大谷だけでなく、ダルビッシュ有投手(パドレス)の球も受けてきた。

 大谷はこの日、長袖姿で遠投をこなした後、上着を脱ぎ、ギアを一段アップ。スライダーなどの変化球を交えながら15分ほどキャッチボールを行った。投げ終わると、梶原さんと話し、爆笑する場面も。肩に手をやったり、お腹を触ったりとお茶目な一面を見せていた。

 思えば3日の中日との壮行試合前、大谷が名古屋入りし、バンテリンドームに顔を出したが、その時も最初に向かったのは、梶原さんだった。笑顔で話し込んだ後、自らの練習へ。気を許しているようにも思えた。

 梶原さんもキャンプ前、海を渡った元同僚との再会を楽しみにしていた。「栗山(英樹)監督だけでなく、白井(一幸ヘッドコーチ)さんとか、吉井(理人投手コーチ)さんとかがいて。ファイターズじゃなかったらこんな縁は無かった」と感謝する。ただ、試合が始まればそんなことは言ってられない。「試合が始まれば、僕は楽しんでる場合じゃない。すごい選手がいて。チームにとって何ができるか。それを考えるだけです」と覚悟を決める。

国際大会は4度目…選手が「普段通りやってもらえるように」

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