栗山監督、観客からの“珍要求”に苦笑い 3連勝でWBC開幕へ「私が一番優勝したい」

侍ジャパン・栗山英樹監督【写真:荒川祐史】
侍ジャパン・栗山英樹監督【写真:荒川祐史】

宮崎からの短い期間で結束、頼もしい侍たちとともにいざ本番の舞台へ

 野球日本代表「侍ジャパン」は7日、「カーネクスト 2023 WORLD BASEBALL CLASSIC 強化試合」(京セラドーム)でオリックスに9-1で勝利。3連勝と弾みをつけて、9日のWBC本大会初戦(中国戦・東京ドーム)を迎えることになった。栗山英樹監督の目には短い時間で結束した侍たちが頼もしく映った。「あとは選手を信じてやるだけです。ぜひ応援のほどよろしくお願いします」と感情を込めると、ファンの心も強く刺激したようだ。

 この試合を最後にいよいよ舞台を東京ドームに移す。見据えるのは米国フロリダの決勝の地だ。「宮崎の合宿から入って、あっという間に勝負が始まるという時になりました。皆さんのおかげで本当にいい準備ができたと思うので。勝ち負けというよりもできる限り、一つのいいチームになれるように課題をつぶしてきたつもりです」。ダルビッシュ有投手、大谷翔平投手らを中心に最強ジャパンは状態を上げてきた。監督としてやるべきことはやってきた。

 日本の野球ファンは、もう侍ジャパンに期待しかない。お立ち台でファンへのメッセージを問われると、観客の男性から「監督! 優勝してよー!」という声がはっきりと栗山監督の耳に届いた。それを聞くと思わず“苦笑い”して下を向いたが、その声を無駄にはしなかった。

 最後に「はい。ありがとうございます。選手を含めまして、私が一番優勝したいというふうに思ってます。ぜひ応援してくださる、そして野球が大好きな皆さん、みんなで必ず一緒に喜べるように全力で行きますんで、応援というよりも、一緒になって戦っていただきたいと思います」と力強く締めていた。

(Full-Count編集部)

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