「何も知らないまま大人に…」電車移動で“感動” スター選手が引退後に知った現実

昨年に現役引退した坂口智隆氏【写真:中戸川知世】
昨年に現役引退した坂口智隆氏【写真:中戸川知世】

昨年現役引退した坂口智隆氏「毎日が勉強です」

 幼い頃からの夢を叶えたプロ野球選手も、いつか引退する時が訪れる。野球一筋で生き抜いた男たちのセカンドキャリアも様々だ。昨年に現役を引退しNPBで20年間プレーした坂口智隆氏は「高卒でプロ入りし、ある意味、社会を知らないまま大人になった。今は新鮮なことばかりで成長する時だと思っています」と、ユニホームを脱いだ“ルーキーイヤー”を楽しんでいる。

 坂口氏は2002年ドラフトで神戸国際大付高から近鉄に1巡目指名され入団した。その後はオリックス、ヤクルトでプレー。2011年に最多安打のタイトルを獲得し、ゴールデングラブ賞を4度受賞、プロ通算1526安打を放つなど輝かしい実績を成績を残し、2022年に惜しまれながら現役を引退した。

 引退後はNPB球団に残ることなく“フリー”の道を選んだ。今年1月には後輩の自主トレを手伝い、2月からは古巣・ヤクルトの春季キャンプでインタビュアーに挑戦。その他にも独立リーグ「火の国サラマンダーズ」、地元・兵庫の「関メディベースボール学院」中等部の臨時コーチに就任し、プロ、アマ問わず野球の指導を続けている。

「現役を引退して一番は体のことを考えなくてよくなった。朝起きて痛いところがないか、怪我の心配もそこまでしなくていい。2月のキャンプインに合わせて調整もしない。ユニホームを着ない今は不思議な気持ちです。今年は色々なことに挑戦したいし、生きていくためにも働かないといけない。引退直後の今が“旬”だと思っているので就職活動中です」

電車移動で交通系のICカードを初めて購入「ちょっと感動した」

RECOMMEND

KEYWORD

CATEGORY