「ノーマーク」の韓国左腕に大苦戦…WBC決勝を前に原監督が“3度目”で下した異例の決断

決勝戦で左腕と3度目対戦…原監督はミーティングを実施しなかった

 1回やられて、当然、対策は練った。それでも2回目もまたやられた。ポン・ジュングンはイチローに憧れて背番号「51」をつけていたが、第1、第2ラウンドではそのイチローも無安打に封じ込んだ。「あの顔ぶれをそろえた日本の打線が2回も同じ相手に抑えられるのは、なかなか考えにくかった。それだけ打ちづらかったんでしょうね」。そして、3月23日の決勝戦に3度目の対決となった。

 最後はどんな対策を行ったのか。「決勝の時はミーティングをしなかったんです。監督がやめようって。何かあれば、選手が直接、お前に聞いてくるだろうから、その時にアドバイスしてやればいい、選手たちに任せようってね」と三井氏。大一番を前にして原監督は侍ナインの底力を信じたのだ。

 試合前に高代延博内野守備コーチが選手を集めて、韓国戦の多さを危惧してサイン変更を指示したが、ポン・ジュングンに関しては「選手はあまり聞きに来なかったですね。『低めだったら全然打てるから、低めを狙おう』って誰かに言ったくらいでしたね。誰かは覚えてませんけど」と三井氏は言う。侍ナインは2試合対戦したそれぞれの感覚で新たな天敵を攻略した。イチローがいきなり中前打を放ち、ベンチは盛り上がった。3回には小笠原道大が先制タイムリー。試合の主導権を握った。

 ドラマは続き、延長10回にイチローが劇的な勝ち越し打、その裏をダルビッシュ有が締めて優勝決定だ。「9回にダルビッシュが追いつかれた時は、正直駄目かと思いました。あそこを(同点で)踏ん張ったのは大きかったですよ。ポイントのシーンだったと思います」。

イチローもミーティングに連日参加「チーム一丸がぴったりの大会でした」

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