佐々木朗希「このマウンドに立てたことに感謝」 3・11のWBCデビューに感慨

チェコ戦に先発した侍ジャパン・佐々木朗希【写真:Getty Images】
チェコ戦に先発した侍ジャパン・佐々木朗希【写真:Getty Images】

初回、中野の悪送球で先制許すも8奪三振を奪う快投

 野球日本代表「侍ジャパン」は11日、「カーネクスト 2023 WORLD BASEBALL CLASSIC 1次ラウンド 東京プール」でチェコ共和国代表に10-2で勝利。先発した佐々木朗希投手は3回2/3を投げ、8奪三振1失点だった。お立ち台では「この満員のドームで投げることができて嬉しいです」と笑顔を見せた。

 先頭ボイテハ・メンシクへの初球は162キロを計測し、場内からは大きなどよめきが起こった。右飛に打ち取ると、2番ソガートを146キロのフォークで空振り三振。その後クラップに左線二塁打、セルヴェンカの遊ゴロを中野が悪送球し1点を失ったが、メンシクを145キロフォークで空振り三振に仕留めた。初回に投じた直球は全て160キロ以上を計測した。

 2回は2三振を奪い無失点。3回は1死一、二塁のピンチを招くも、セルヴェンカを空振り三振、マチェイ・メンシクを中飛で切り抜けた。4回は1死からエスカラに死球を与え、続くムジクを空振り三振に仕留めたところで、球数制限の65球を超えたため降板となった。

 最速は164キロで、ベンチの栗山英樹監督も拍手で出迎え、上々のWBCデビューとなった。「フォアボールも多かったんですけど、フォークボールを有効的に使うことが出来たかなと思います。どうにか最少失点で投げることができてよかった」と投球を振りかえった。

 この日は、奇しくも自身も被災した東日本大震災からちょうど12年後のマウンドとなった。「今日自分ができることをしっかりやって、今日このマウンドに立てたことにとても感謝しました」と噛み締めた。

(Full-Count編集部)

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