ダルビッシュ、好投一転の3失点はなぜ起きた？　専門家が指摘…実戦登板と試合の違い

ダルビッシュは3回3安打3失点も直後に味方が逆転して勝利投手に

　野球日本代表「侍ジャパン」のダルビッシュ有投手（パドレス）は10日、「カーネクスト 2023 WORLD BASEBALL CLASSIC 1次ラウンド 東京プール」の韓国戦に先発し3回3安打3失点（自責2）で勝利投手となった。3回には先取点を許す場面もあったが、野球評論家の新井宏昌氏は「次の登板は修正できる」と断言する。

　2回までは韓国打線を封じ完璧な内容。しかし3回は先頭のカン・ベクホに左中間二塁打を許すと、続くヤン・ウィジに左越え2ランを浴び先取点を許す。さらに、2死二塁からはイ・ジョンフに右前適時打を浴びた。まさかの3失点で一時、東京ドームは沈黙に包まれたが、直後に味方打線が4点を奪い逆転に成功し流れを取り戻した。

　3回3失点の内容に新井氏は「これまでメジャーの試合を何度も見てきたが、立ち上がりを抑えれば大丈夫というイメージがあった。直球にスピードもあり制球面もそこまで心配する内容じゃなかった。暴れる球もなかったが、強いて言えば“大人しかった”」と語る。

　ダルビッシュはパドレスのスプリングトレーニングに参加せず宮崎合宿に合流。メジャー組では異例ともいえる早さでチームに加わった。合流後はライブBPなど実戦登板は行っていたが、“試合”に登板することはなく本番を迎えていた。