大谷翔平を「トレードしない」 5件のオファーを認めるも…今季中の放出を改めて否定

侍ジャパンの一員としてWBCを戦っているエンゼルス・大谷翔平【写真:Getty Images】
侍ジャパンの一員としてWBCを戦っているエンゼルス・大谷翔平【写真:Getty Images】

エ軍オーナーのモレノ氏が「スポーツ・イラストレイテッド」に語った

 エンゼルスのアート・モレノ・オーナーがこの度、米スポーツ専門誌「スポーツ・イラストレイテッド」のインタビューに応じ、大谷翔平投手の去就に言及。これまでに具体的なトレードオファーが5件あったことを明かし、今季もプレーオフ争いをしているうちは「トレードしない」と明言した。今季はプレーオフ進出を前提にチーム作りを進めているとし、「計画通りにならない場合を考えることはしない」とも述べている。

 昨年8月に一度は球団売却などを検討する手続きを開始したが、今年1月に2023年以降も所有権を継続すると発表したモレノ氏。今回のインタビューではその経緯などについても語った上で大谷に言及。これまでに「真剣なトレードオファーが5つ来た」と明かした。

 そして「彼は屈指の打者で投手。人気もある。『何か見返りを得るべきでは』と言う人もいるが、我々は彼を日々見ることができる。我々は何も得ていないわけではない。球場に来る人は最高の選手たちを見ることができる。彼らは孫たちに“私はオオタニのプレーを見た”と言える」と価値について語った。

 ただ、今オフにFAになるだけに、大谷に残留するよう説得するには好成績を残さなければならないことも理解している。「オオタニはここで楽しんでいると思う。彼は勝ちたい。彼は南カリフォルニアのライフスタイルが好きだと思う。だが彼が言ったように、ただ勝ちたいのだ」とモレノ氏。

 さらに今季中にトレードのオファーがあった場合について問われると、「プレーオフを争いをしているうちは、オオタニをトレードしない」と断言した。

 では、プレーオフ争いから脱落していたらどうなるのか? モレノ氏は「それについては答えない」とし「我々はプレーオフ争いをするつもりでいる。我々のチームづくりの計画はプレーオフ進出を前提としている。なので、計画通りにならない場合を考えることはしない。“負けたらどうしよう”と考えてリングに登るファイターのようになってしまう」と理由を語っている。

(Full-Count編集部)

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