大谷翔平に被弾の左腕、打球が速すぎて追えず 「ビデオで知った」看板直撃

第1打席で先制3ランを放った侍ジャパン・大谷翔平(手前が豪州先発のウィル・シェリフ)【写真:Getty Images】
第1打席で先制3ランを放った侍ジャパン・大谷翔平(手前が豪州先発のウィル・シェリフ)【写真:Getty Images】

豪州先発のシェリフは1回持たずに降板も「今思えば一生に一回の出来事だった」

 野球日本代表「侍ジャパン」の大谷翔平投手(エンゼルス)が12日、「カーネクスト 2023 WORLD BASEBALL CLASSIC 1次ラウンド 東京プール」の豪州戦で初回に先制&決勝の3ランを放った。右翼の看板を直撃する豪快弾。打たれた豪州の先発左腕ウィル・シェリフ投手は「どこまで飛んだかわからなかったよ」と苦笑いするしかなかった。

 この日、初回無死一、二塁で大谷と対戦。初球に112キロのカーブで空振りを奪った。「最初のボールで自信になったので、同じようなボールを投げたのですが……」。初球より少し高めにカーブが浮くと、引き付けてフルスイングされた。

 大谷自身が映っている右翼のスクリーンに直撃する推定120メートルの豪快弾。初めて見る打球速度に、マウンドでどこまで飛んだかわからなかった。「ビデオを見てあそこまで飛ばされたんだって知りました」と驚いた。

 この日、シェリフは2安打1四球1奪三振3失点で、1回を持たずに降板した。結果は完敗だったが、悲壮感はない。「今思えば一生に一回の出来事だった」と感慨深げ。「看板まで飛んでしまったけど……ファンの皆さんは楽しんでくれたんじゃないかな」と笑顔だった。豪州は13日のチェコ共和国戦に勝利すれば、初の1次ラウンド突破が決まる。「しっかり準備をしていきたい」と決勝ラウンドで侍ジャパンと再戦を心待ちにした。

(川村虎大 / Kodai Kawamura)

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