大谷翔平と対峙で「マジか、本物…」 豪州右腕の“独り劇場”が「アメージング」

侍ジャパン・大谷翔平【写真:Getty Images】
侍ジャパン・大谷翔平【写真:Getty Images】

大谷翔平を打席に迎え「失うものは何もない」と決心

 二刀流のスーパースターとの対戦に、豪州代表の投手は動揺した。「カーネクスト 2023 WORLD BASEBALL CLASSIC 1次ラウンド 東京プール」の12日オーストラリア戦(東京ドーム)で野球日本代表「侍ジャパン」の大谷翔平投手(エンゼルス)と対峙したトッド・ヴァンスティーンゼル投手は、自身のツイッターに動画と共に当時の心境をつづった。7点差の6回無死で打席に大谷を迎えると「もし、彼がホームランを打っても、それは当然のことだ。彼はベストだ……」と自身を落ち着かせた。ただ、開き直り「もし彼をアウトにしたら楽しい思い出として永遠に記憶に残るだろう」と前を向いた。

 初球を投じる直前に「深呼吸をした後、彼を見て『うわ、マジか、本物』」と驚きを隠せずも「楽しもう。初球、直球でストライクが取れるか見てみよう」と投じるとストライクが取れた。続いて「チェンジアップはほとんど投げないけど、なぜか、それを投げることに決めた。失うものは何もない」と2球目を投じるもボール。その調子でカウント3-2となった。

 勝負球の選択は「スライダーを投げてないから、投げようと思ったけど、キャッチャーは直球を要求している。心の中で自分に『さあ、行くぞ。ただストライクを投ることに集中しろ』」と腹をくくった。結果は空振り三振。ヴァンスティーンゼル投手は「オーマイゴッド! 待て、何が起こったんだ」と、まさかの結末に混乱したという。

 大谷から三振を奪ったヴァンスティーンゼル投手は「クールに振る舞うように努めたけど、頭の中では『史上最高の野球選手を三振に仕留めたんだ。信じられないと思っていた』と自分に言い聞かせた」と胸中を明かした。ただ、1死を取った段階だったため「忘れなきゃ。次の打者が来た」と投球を続けたという。

 この光景を投稿の動画で見たファンは「自分の子供や孫に、おそらく史上最高の野球選手を三振させたと言えるね」「これ大好き。とても正直(な感想)」とヴァンスティーンゼル投手を称えていた。

【実際の映像】大谷翔平を相手に1球ごとに心境を語る「とても正直」な解説付き映像

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