大谷翔平「これぞ野球」 WBC優勝でポストシーズンへ強まる思い「短期決戦で投げたい」

侍ジャパンとして世界一に貢献した大谷翔平【写真:Getty Images】
侍ジャパンとして世界一に貢献した大谷翔平【写真:Getty Images】

WBCの2週間短期決戦は「これぞ野球だな」

 エンゼルスの大谷翔平投手は24日(日本時間25日)、第5回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)で思い出に残ったエピソードを明かした。凱旋登板となった9日の1次ラウンド・中国戦を挙げ、「1球目を投げる前の静かな感じは、なんか嬉しさと気持ち悪さとどっちもあった」と率直な思いを明かした。

 確かに異様な雰囲気だった。中国戦が行われた東京ドームは4万1616人の超満員。ファンは固唾を飲んで二刀流の投球を見守った。「あんなにお客さんが入って、あれだけ静かなのは不思議な感じがしました」。これも国際大会ならでは、というべきか。

 ただ、1次ラウンド初戦から米国との決勝戦までの2週間。二刀流にとっては、かけがえのない時間となったようだ。

登板後取材に応じたエンゼルス・大谷翔平【写真:小谷真弥】
登板後取材に応じたエンゼルス・大谷翔平【写真:小谷真弥】

「久々の短期決戦だったので。これぞ野球だなという雰囲気を味わえましたし。正直ワールドシリーズに関しては出たことがないので予想すらできないですけど、やっぱりそういう短期決戦で投げたいなという欲は自然と高まるかなと思います」

 短期決戦でしか味わえない“ヒリヒリ感”を求めて……。「シーズンに入る前に短期決戦の雰囲気を味わえたのは特別なことではあるんですけど、基本的には変わらずにシーズンを頑張りたいなと思います」。162試合のレギュラーシーズンへ気持ちを新たにしていた。

(小谷真弥 / Masaya Kotani)

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