CY賞腕も確信、佐々木朗希は「近々メジャーで見ることに」 相次ぐ大絶賛「特別な子」

侍ジャパン・佐々木朗希【写真:Getty Images】
侍ジャパン・佐々木朗希【写真:Getty Images】

WBC4試合計7回2/3を投げ4失点(自責3)、奪三振率12.91

 第5回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)で世界一に輝いた野球日本代表「侍ジャパン」は、多くの若き才能が注目された。中でも、4試合計7回2/3を投げ4失点(自責3)、奪三振率12.91だった佐々木朗希投手(ロッテ)は、サイ・ヤング投手らにも衝撃を与えた。

 スポーツキャスターでラジオパーソナリティのダン・パトリック氏のポッドキャスト番組「ダン・パトリック・ショー」では、準決勝のメキシコ戦に64人ものスカウトが来ていたことを紹介。1996年ナ・リーグのサイ・ヤング賞で殿堂入りも果たしている通算213勝154セーブ右腕ジョン・スモルツ氏は「この子は特別だ。64人のスカウトが来ていた。この数字は意味が分からない。(MLBは)30チームだ。全チームから2人ずつ本当に必要なのか?」と仰天した。

 米スポーツ局「MLBネットワーク」は「ロウキ・ササキの球は一流」として、2007年ナ・リーグのサイ・ヤング賞に輝き、通算152勝のジェイク・ピービー氏が佐々木を深堀りした。先発した準決勝メキシコ戦を「21歳の投手は見事だった。100マイルを投げた。ピンポイントの制球力、そこが信じられないくらい素晴らしい。そして92マイルがスライダーですよ。92マイルは私の(現役中の)直球の球速だった」と脱帽した。

 さらに、初回1死からアレックス・ベルドゥーゴを左飛に打ち取った場面について「直球が得意な彼に対してはスプリットから入って、もう1球スプリット、そして100マイルで空振り。カウント1ボール2ストライクとして、あのスプリット仕留めることもできただろうが直球で勝負した。この若手のやる気と思考プロセスが感じられる組み立てだった」。続く4回無死の第2打席は空振り三振に仕留め「打者はどこに来るか分かっているようだけれど30センチも上を空振りしている。これはトップレベルの球だ」と賛辞を惜しまなかった。

「21歳のロウキ・ササキは100マイルに、92マイルのスライダーに打つことが不可能なスプリットを投げる。彼もまた近々MLBで見ることになるだろう」とピービー氏。“令和の怪物”は名投手たちをも惹きつけた。

(Full-Count編集部)

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