国家試験より京大卒業の方が「難しい」 寮で合格確認…152キロ右腕の次なる試練

ソフトバンク・水口創太【写真:竹村岳】
ソフトバンク・水口創太【写真:竹村岳】

ソフトバンクの育成・水口創太投手が理学療法士の国家試験に合格

 手に入れたかった“肩書き”を得て、ほっとした表情だった。ソフトバンクの育成・水口創太投手が26日に取材に応じ、2月に受験した理学療法士の国家試験に「合格できました。ほっとしました」と笑顔で明かした。若鷹寮の自室で結果を確認し、プロ野球選手と理学療法士の“二刀流”となった。

 水口は京大の医学部出身で、2022年の育成ドラフト7位で入団した。京大からのプロ入りは史上2人目で、医学部からは初のプロ野球選手と異色の経歴の持ち主だ。2月の春季キャンプの第4クール途中には理学療法士の国家試験を受験。今月23日、ネットでの合否発表を練習後に自室で確認した。24日には卒業式に出席。周囲からの期待の声に「活躍できるように頑張りたい」と背筋を伸ばして帰ってきた。

 1月の入寮以降、練習に加えて1日4時間勉強をする日々を乗り越えた。自室にこもって、机と向き合う。国家試験に加えて京大には2月に「卒業試験」と呼ばれるものがあったといい「そっちの方が難しくて、それがいけたら国家試験はいけると思っていました。なんとかクリアできたので」と振り返る。卒業式も入れて福岡と京都を3往復。受験のための2往復の交通費は自費だったといい「行ったり来たりしていました」と、まさに文武両道の“二刀流”だった。

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