ヌートバーの招集は「すごく迷った」 日本野球に馴染めるか…栗山監督、決断の裏側

日本記者クラブで会見を行った侍ジャパン・栗山英樹監督【写真:小林靖】
日本記者クラブで会見を行った侍ジャパン・栗山英樹監督【写真:小林靖】

塁上で行う「ペッパーミル・パフォーマンス」が大人気

 第5回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)で3大会ぶりの世界一に輝いた野球日本代表「侍ジャパン」の栗山英樹監督が27日、東京・内幸町の日本記者クラブで会見を行った。初の日系選手として参戦したカージナルスのラーズ・ヌートバー外野手に「来てもらったときにすごく迷いました」と招集時の胸中を明かした。

 栗山監督にとって、ヌートバーは欠かせない戦力だった。母が日本人のヌートバーは、WBC全7試合にリードオフマンとして出場して打率.269、4打点、出塁率.424と打線を牽引した。ただ、栗山監督は「このやり方がプロ野球にとって外国人、いわゆるアメリカで育ってアメリカでプレーした選手が日本のチームに入るのがいいのか悪いのかはすごく考えました」と頭をかいた。

ラーズ・ヌートバーと抱擁を交わす侍ジャパン・栗山英樹監督【写真:ロイター】
ラーズ・ヌートバーと抱擁を交わす侍ジャパン・栗山英樹監督【写真:ロイター】

 ヌートバーの心は“侍”そのものだった。ガッツあるプレーでファンの心をわしづかみにし、知名度も急上昇。出塁した際に塁上で行う「ペッパーミル・パフォーマンス」が大人気になるなど、ムードメーカーを務めた。活躍する度に、全国的に人気も上がり、日本中の声援が、ヌートバーの背中を押した。栗山監督の「決断」に間違いはなかった。

(Full-Count編集部)

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