考えた“引退”…追い込まれた元助っ人 日本での孤独救った「緑のノート」
日本行きはチャンスだが、野球を「続けるべきなのか」苦渋の選択
「すごくダークなところまで落ちたよ。このまま進み続けるか、そこから抜け出すために何かを変えるか、どっちかだった」と“引退”まで頭をよぎったとギャレットは振り返る。
悩んでいたとき、ツイッターで、レンジャーズ傘下時代の知り合いだったストレングスコーチのジョサイア・イゴノ氏が、パフォーマンス心理学のコンサルタントになっていたことを知った。すぐに連絡をとった。イゴノからの電話のおかげで、新たな心構えで臨めるようになったという。
「グラウンドに行かなくてはならないのではなく、グラウンドに行きたいと思うこと」が重要な違いで、トンネルの終わりには光があることに気づいた。そこにたどり着くには辛抱強くなる必要があり、毎日ノートに目標などを書き込むことも必要だった。イゴノに勧められて、緑のノートに書くようになった日誌が、彼の今助けている。
今の目標は「オリオールズのリリーフの一員となること」だ。「僕はまだ上を目指しているんだ。30歳だから、決して若くはないけどね」と話す。日本では孤独とも戦ったが、今年のキャンプ地サラソタでは、妻と2人の子どもと一緒に滞在した。日本では暗い時期もあったが、彼は今、光を手にしている。
(Full-Count編集部)