日本は「米国より投手がいい」 元巨人助っ人が侍を絶賛、大谷翔平は「ただ者じゃない」

第5回WBCを制した侍ジャパン【写真:ロイター】
第5回WBCを制した侍ジャパン【写真:ロイター】

クロマティ氏は村上や岡本の活躍も喜ぶ「多くの選手がMLBに」

 日本代表「侍ジャパン」のワールド・ベースボール・クラシック(WBC)制覇は、北米でも大きな衝撃を呼んでいる。巨人で活躍したウォーレン・クロマティ氏は侍ジャパンの戦いぶりを絶賛。「日本はアメリカよりも投手が良かった」と、この部分での差が勝敗を分けたと分析している。

 カナダ・モントリオールのラジオ局「TSN 690 Montreal」のインタビューに答えたもの。クロマティ氏は「日本は、だんだんとアメリカに対抗できるようになってきた。(WBCでの)日本は、アメリカより投手が良かったね。良い先発投手がすべて参加していた。メジャーリーグも2026年のWBCではそうすべきだ」とし、次回は「マックス・シャーザーやゲリット・コール、クレイトン・カーショーもまだいるだろう」と、超一流の先発陣を米国が揃えることを期待している。

 投打両面の活躍でMVPに輝いた大谷翔平投手(エンゼルス)については「もう、なんて言ったらいいのか……。ただ者じゃない。(FAで)すごい大金を手にするだろう」と表現する言葉もみつからない様子。「彼は野球というスポーツに本当にすごく貢献している」としている。

 日本ハムで投げているころから大谷のことは注目していた。巨人時代の監督だった王貞治氏に聞いたのだといい「彼の話をしている時、王さんの目は輝いていた」と振り返る。さらに、同僚のマイク・トラウト外野手を三振に斬って優勝を決めたことに「日本の野球を証明したんだ。日本にはいつも素晴らしい投手たちがいるからね」と賛辞を贈った。

巨人で活躍したウォーレン・クロマティ氏【写真:荒川祐史】
巨人で活躍したウォーレン・クロマティ氏【写真:荒川祐史】

 今回の優勝で、日本野球への注目が米球界でも高まるだろうという。巨人のアドバイザーをしていた時代に、村上宗隆内野手(ヤクルト)や岡本和真内野手(巨人)について知っていたと言い「彼らはメジャーリーグでプレーしたいと思っている。まだ、ちょっと準備はできてないかもしれないけど。もうすこし経験が必要かな。でもこれで多くの人に知れ渡ったね」と活躍を喜んだ。

 さらに、WBCは日本の若手選手にとって「いいテストになった」と振り返った。「日本の選手は大舞台でプレーしたいと思っているし、メジャーリーグが大舞台だと知っている。日本である程度のレベルになれば、(MLBが)どんな感じか見てみたい、自分自身に挑戦したいと考えるようになる。少し前だったら、行くのをためらっていたけど。しかし今は、若い選手が来たがっている。これからもっと多くの日本の選手が、MLBにやってくるだろう」と、さらに日米の交流が活発になると予測した。

(Full-Count編集部)

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