オコエは「巨人に足りないものを持っている」 元外野の名手が指摘する成功の鍵

巨人・オコエ瑠偉【写真:荒川祐史】
巨人・オコエ瑠偉【写真:荒川祐史】

オコエは「どこで勝負するかを考えるのが一番早い」

 新天地で才能が開花するだろうか。昨年12月に初めて実施された現役ドラフトで、楽天から巨人に移ったオコエ瑠偉外野手がオープン戦で奮闘。15試合で打率.310(42打数13安打)をマークした。シーズンでも活躍できるのか。ヤクルト、楽天で3拍子揃った外野手として活躍した野球評論家の飯田哲也氏は「巨人に足りないものを持っている」と評価する。

 2015年ドラフト1位で楽天に入団したオコエだが、昨年までの7年間で236試合出場にとどまり、打率.219(589打数129安打)、9本塁打、20盗塁。故障もあったとは寂しい数字だ。「素材は、もちろんいいですよ。でも楽天もこのままではチャンスがないから環境を変えてあげたかったんだと思います」と飯田氏は語る。

 環境が変わったのは「大きい。嫌でも本人も変わるはず」。しかも新天地は球界屈指の人気球団。ファンも報道陣も圧倒的に多い。「人の見る目の数が違う。(楽天とは)大違いです。ダラダラしていたら言われますし、許されないですよ」。常に緊張感を持って野球に集中することが求められる。その環境が、好結果を生む可能性があると指摘する。

 巨大戦力の中で、生き延びるには。「持ち味は足。巨人に足りない物を持っている。貴重です。自分は何が貢献できるのか、どこで勝負するのかを考えるのが一番早い」。チームが求めるコマになれるかが成功の鍵と言えそうだ。

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