“外野争い”と言われることに「いらついている」 開幕3戦で存在感…抜け出した25歳
鈴木将平「自分たちが固定できないから、蛭間がドラ1で入ってきた」
一方、鈴木は2日のオリックス戦に「6番・左翼」で今季初出場。1-1の8回2死一、三塁の好機にジェイコブ・ワゲスパック投手から右翼線を破る勝ち越し2点三塁打を放った。さらに次打者・愛斗の3球目に、ワゲスパックの暴投でホームを踏んで勝利を決定づけた。
試合後はお立ち台に上がり、スタンドからのショーヘイ・コールに応えた鈴木。「自分が1軍の試合に出るようになってからずっと、コロナで声を出しての応援ができない状況が続いていたので、なおさらうれしいです」と感慨深げだ。ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)で日本中を盛り上げたエンゼルス・大谷翔平投手に続き、開幕早々”西武のショーヘイ”もヒーローになったわけだが、「そこと比べられてもしようがないので、自分らしくやっていくのが一番かなと思います」と苦笑した。
昨年は「1番・中堅」を中心に開幕から18試合連続でスタメン起用されたが、チャンスをつかみ切れず1軍にも定着できなかった。今年も外野には、新外国人のマーク・ペイトンが加わった。ドラフト1位ルーキーも、外野手の蛭間拓哉(早大)だったが、こちらはオープン戦で振るわず2軍スタートとなった。
鈴木は「自分たちが固定できないからこそ、蛭間がドラ1で入ってきたと思うので、悔しさはあります」と愛斗同様、外野のポジション争いにケリをつける決意だ。今年こそ、西武の“外野戦国時代”に終止符を打つ選手が現れるだろうか。
(宮脇広久 / Hirohisa Miyawaki)