エースの称号に「考えて苦しんだ」 千賀滉大がつかんだメジャー初勝利の大きな意味

2017年から夢見てきたメジャーの舞台…エースから“野球少年”へ

「その言葉ってどこから生まれたんだろうって思います。先発投手も6人いて、その中の良いカードを持っているくらいの感覚かもしれないですけど。でも日本にはそういうワードがあるじゃないですか。そのワードに関しては周りがそういうふうに呼んでくれたらいいだけであって、僕は1ミリも思ったことはないですけど、光栄なことです。自分が言うことじゃないし、こだわりは本当になかったです」

 2017年オフから千賀は球団にポスティングシステムを用いたメジャー挑戦を訴えてきた。長年の夢を、海外FA権を行使することで叶えてみせた。米国では1年目の新人。NPBでの実績もエースの肩書きも全て捨て、自分自身のためだけに一から挑戦している舞台だ。エースから“野球少年”になったことで、まっさらな気持ちで野球を楽しむことができる。

「エースっていうそのワードの中で、これからいろんな人が一喜一憂するワードになっていくんだろうなと思います。僕も光栄なことに、その1人に入れたので」。今だけは何も背負わずに、この白星を喜びたい。夢を叶えた千賀が、心から笑った。

(竹村岳 / Gaku Takemura)

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