開幕4戦で27失点…いきなりつまずいたDeNA 滑り出しから先発陣が“崩壊”した背景

侍戦士・今永は「状態を見てから。2軍戦登坂も予定している」

 DeNAの先発投手陣ではこれまで、開幕投手の石田健大投手が4回4失点、ロバート・ガゼルマン投手が3回4失点、笠原祥太郎投手が3回3失点で降板しており、ようやく浜口が初めて責任投球回の5回を初めて全うした。先発が試合をつくれていないことが、大量失点に結びついていることは間違いない。

 エースの今永昇太投手が侍ジャパンの一員として第5回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)に出場し、決勝の米国戦に先発するなど奮闘。その疲労を考慮し、レギュラーシーズンの1軍合流を先延ばしにしている。三浦監督は「状態を見てからです。ファームのゲーム(での登板)も予定していますし、本人と確認しながら決めていきます」と語っており、はっきりメドが立っていないのが現状だ。

 昨年11勝(8敗)を挙げるなど、3年連続チーム勝ち頭の大貫晋一投手も、2月末に右肩の後ろ側の「右三角筋後部繊維肉離れ」を起こした影響で出遅れている。また、3月中旬に獲得が決まったトレバー・バウアー投手は2020年にナ・リーグのサイ・ヤング賞を獲得した超大物だが、来日直後に右肩の張りを訴え、日本デビューの時期は不透明だ。

 DeNAは昨年も開幕3連敗、3・4月は10勝15敗(勝率.400)と出遅れたが、夏場に巻き返し、2位でフィニッシュしている。三浦監督は「バタバタせず、春季キャンプからやってきたことを信じて、ぶれずにやっていこうと選手たちに話しています」と言う。とはいえ、25年ぶりの優勝を狙うには序盤に引き離されるわけにいかない。先発投手陣に救世主が求められている。

(宮脇広久 / Hirohisa Miyawaki)

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