内野陣のスキ突く「好判断」で決勝点 DeNA三浦監督が“走塁ミス”を咎めないワケ

DeNA・三浦大輔監督【写真:荒川祐史】
DeNA・三浦大輔監督【写真:荒川祐史】

1点をもぎ取った関根大気は「いい判断でスタート」三浦大輔監督も絶賛

■DeNA 4ー0 巨人(6日・横浜)

 DeNAは6日、本拠地の横浜スタジアムで巨人に4-0で勝利を収めた。開幕3連戦は敵地で阪神に3連敗を喫したが、今カードは巨人に2勝1敗と勝ち越しに成功した。プロ10年目、27歳の関根大気外野手の“神走塁”で白星を引き寄せた。

 両チーム無得点で迎えた5回の攻撃。1死一、三塁の好機に、打順は9番の東克樹投手に回った。じっくりボール球を見極め、カウント3-1からの5球目をバントするも、三塁線を切れファウル。フルカウントに持ち込まれたが、東はスリーバントを三塁線いっぱいのフェアゾーンに転がした。

 巨人の内野陣がスキをつかれたのは、次の瞬間だった。サードの岡本和真内野手の一塁送球と同時に、その背後から三塁走者の関根が本塁へ向かって猛然とスタートを切った。送球を受けた二塁手の吉川尚輝内野手が即座に本塁へ送球するも、関根は大城卓三捕手のタッチをかわし、先制のホームに滑り込んだ。

 東の狙いはあくまでも一塁走者を二塁へ送ることだったが、関根の好判断で1点をもぎ取った。結果的にDeNAは4-0で巨人に完封勝ち。この1点が決勝点になった。三浦大輔監督は「関根の好判断です。いい判断でスタートを切ってくれた」と口元を緩めた。

激走でアウトになっても「常に前の塁を狙っている」指揮官も責めず

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