DeNAの2連勝呼んだ“1995年組の絆” 完全復活へ…左腕が感謝した「よきライバル」

お立ち台に上がったDeNA・東克樹【写真:宮脇広久】
お立ち台に上がったDeNA・東克樹【写真:宮脇広久】

東克樹は7回無失点で今季初勝利「昨年とは違うと、自分でも思います」

■DeNA 4ー0 巨人(6日・横浜)

 DeNAの東克樹投手は6日、本拠地・横浜スタジアムで行われた巨人戦で今季初登板初先発し、7回4安打無四球無失点の快投で白星を挙げた。左肘内側側副靱帯再建術(トミー・ジョン手術)からの完全復活を印象づける内容。同じ1995年生まれのチームメートたちのアシストも受け、感慨深い勝利となった。

 ストレートにキレがあった。両チーム無得点の4回には、2死三塁のピンチで4番の岡本和真内野手を迎えたが、カウント1-2から真ん中高めのボール気味の145キロを振らせ、三振に仕留めた。その瞬間、東は雄叫びを上げながら左手でグラブを2度叩いて喜びを爆発させ、一方の岡本は珍しくバットを叩きつけ感情を露わにした。

 東はルーキーイヤーの2018年に、いきなり11勝(5敗)を挙げて新人王に輝いたが、翌年からは不調に苦しみ、2020年2月にトミー・ジョン手術に踏み切った。翌2021年のシーズン終盤に1軍復帰(3試合1勝2敗)。昨年は開幕投手に指名されたが、左手の指を痛め、夏には新型コロナウイルスに感染したこともあって、12試合1勝6敗の不本意な成績に終わっていた。今年は完全復活の雰囲気が漂っており、本人も「真っ直ぐの質が良く、相手打者を押し込める場面が増えている。昨年とは違うと、自分でも思います」と確かな手応えを感じているところだ。

「楠本とはロッカーが隣で、苦しんでいることはわかっていた」

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