現役ドラフト選手に早くも“明暗” 4年ぶり一発&3年ぶり白星の陰で…半数は開幕2軍

中日・細川成也(左)と巨人・オコエ瑠偉【写真:矢口亨】
中日・細川成也(左)と巨人・オコエ瑠偉【写真:矢口亨】

オコエは9日広島戦で1442日ぶりの一発を放った

 プロ野球は開幕から3カードが終了。各球団の“新戦力”にも明暗が生まれている。昨年12月に初めて実施された現役ドラフトでは12選手が新たなユニホームに袖を通した。阪神・大竹耕太郎投手が白星を挙げるなど新天地で精彩を放つ選手も少なくない。一方で6選手が2軍でチャンスをうかがっている(9日現在)。

 大竹は8日のヤクルト戦に先発し、6回を3安打無失点。移籍後初登板で白星を飾った。2017年育成ドラフト4位で早大からソフトバンクに入団した左腕。2019年に5勝を挙げるなど通算10勝をマークしたがここ2年は白星に見放されていた。

 巨人・オコエ瑠偉外野手も奮闘中。3月31日の中日との開幕戦に「1番・左翼」で先発するなど、ここまで5試合で打率.333(18打数6安打)をマークしている。9日の広島戦では初球を先頭打者弾。2019年4月28日のロッテ戦以来、1442日ぶりの一発だった。2015年ドラ1位で楽天入団も7年間で通算236試合にとどまっていた。いよいよ覚醒なるか。

 広島・戸根千明投手も新天地で存在感を発揮している。オープン戦7試合を防御率0.00で、開幕1軍を勝ち取った左腕はここまで3登板で2ホールド。1回2/3を投げ無失点だ。8日には古巣・巨人からホールドを挙げている。また、DeNAから中日に渡った細川成也外野手は打率.400(10打数4安打)をマークしている。

 12人のうち、開幕2軍スタートとなったのは5選手。オリックス・渡邉大樹外野手(前ヤクルト)、西武・陽川尚将内野手(前阪神)、楽天・正隨優弥外野手(前広島)、日本ハム・松岡洸希投手(前西武)、ヤクルト・成田翔投手(前ロッテ)だ。

 DeNA・笠原祥太郎投手(前中日)は2日の阪神戦で先発も敗戦投手になり、8日に出場選手登録を抹消された。開幕1軍を果たしたロッテ・大下誠一郎内野手(前オリックス)は2試合に途中出場、ソフトバンク・古川侑利投手(前日本ハム)は1試合に登板している。これらの選手が今後どんな働きを見せるか。新たな制度で別の球団に渡った選手たちの活躍は、今季の注目の一つだ。

(Full-Count編集部)

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