兜儀式の黒子が華麗なHRキャッチ エ軍の“自称二刀流”を指揮官絶賛「エリートだ」

大飛球をキャッチしたエンゼルスのブレット・フィリップス【写真:Getty Images】
大飛球をキャッチしたエンゼルスのブレット・フィリップス【写真:Getty Images】

フィリップスは移籍後初スタメンで2四球2盗塁、華麗なHRキャッチも

■エンゼルス 3ー2 ナショナルズ(日本時間13日・アナハイム)

 エンゼルスのブレット・フィリップスが12日(日本時間13日)、本拠地・ナショナルズ戦に「9番・中堅」で移籍後初の先発出場。1打数無安打も2四球2盗塁1得点と活躍し、チームのカード勝ち越しを呼び込んだ。「チームにとっても僕にとっても大事なことだ。僕にとって大事なのは欲張らないこと。いいプランを持って臨めたと思う」と胸を張った。

 満点の活躍だった。3回に二盗、三盗を決めて捕手の送球エラーの間に先制のホームへ。4回に同点の押し出し四球を選ぶと、6回守備には華麗な本塁打キャッチを披露して失点を防いだ。「キャッチしたときにフェンスを見ていなかった。リプレーがあれば、よりいいアングルで確認できるんだけどね」と声を弾ませた。

 主砲トラウトに1番ウォード、新加入レンフロー。フィリップスは第4の外野手で出場機会は限られている。「オールスター級の外野陣で、本当にアンビリーバブルだ。この打線は球界最高だ」。派手さはないが、選球眼には優れている。自身の役割にフォーカスした。

 明るいキャラクターで、かつて「オレはアメリカン・オオタニだ」と自称する。初スタメンで結果を出した28歳に、ネビン監督は「長い間試合に出ていなかったのに、あのような結果を出したのは本当に感心させられる。彼は出塁できる。守備はエリートだ。(ムードメーカーとしても)グレートだ。誰かが本塁打を打てば一番に(ダグアウトから)登場する。性格が素晴らしい。常に陽気な選手だ」と大絶賛した。

 チームのムードメーカーで、元日ハム監督のトレイ・ヒルマン氏の娘婿。大谷らが本塁打を放った際には兜を被せる役割も買って出る。「僕が1号を打つときは、膝をついて、フィル(ネビン監督)に被せてもらうつもりなんだ。『ありがとう』って伝えるつもりさ」と笑う。昨季選手層の薄さが響いたエンゼルスで、貴重な戦力となりそうだ。

【実際の映像】打者ヘルメット投げつけ悔しがる…エ軍自称二刀流の“HRキャッチ”

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