開幕投手の年間成績はどうだった? ハムのドラ8ら…昨年のパ6投手の働きを振り返り

オリックス・山本由伸(左)と日本ハム・北山亘基【写真:荒川祐史】
オリックス・山本由伸(左)と日本ハム・北山亘基【写真:荒川祐史】

ハム新人・北山は開幕戦で2回無失点…年間55登板、西武・高橋は自己最多12勝

 2023年のプロ野球が開幕して約2週間。ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)の影響もあって各球団の先発ローテーションはやや複雑化しているが、開幕投手に関しては、チームを上昇気流に乗せてくれることを期待しての抜擢という点は例年と相違なかっただろう。開幕戦では6人いずれも5回以上を投げて3失点以下だった。では昨年開幕投手を務めた6投手は、それぞれどのようなシーズンを送ったのだろうか。今回は、昨季開幕投手の顔ぶれと、シーズンを通しての働きを振り返る。

○北山亘基(日本ハム) 京産大から2021年ドラフト8位で入団。オープン戦5登板で2セーブ、防御率0.00とアピールし、開幕1軍入りした。ソフトバンクとの開幕戦では“オープナー”として2回を無失点。2安打3四球と走者こそ出したものの、粘りの投球で大役を果たした。その後もブルペンの中心として55登板で防御率3.51、奪三振率10.17と持ち味を発揮。ルーキーイヤーから大いに存在感を示した。

○則本昂大(楽天) 新人ながら開幕投手を務めた2013年を皮切りに通算7度の開幕投手を務めてきた。2年ぶり大役の昨季はロッテを相手に5回までノーヒットも、6回に3失点して敗戦投手に。新型コロナウイルスへの感染もあり、2試合目の登板は5月1日にずれ込んだ。5、6月は月間防御率2点台で、3勝ずつを積み上げた。7月は防御率6.48、8月は防御率5.87と調子を崩したが、9月には3戦3勝、防御率2.14。2年連続8回目となる2桁勝利に到達し、通算100勝と1500投球回にも到達した節目のシーズンを、良いかたちで締めくくった。

○高橋光成(西武) 2021年に自身初の開幕投手を務め、オリックスを相手に7回1/3を3失点で勝利投手に。昨年も大役を任されたが、同じくオリックスに対して7回2失点で敗戦投手になった。開幕から3試合続けて勝ちがなかったものの、4試合目で初白星を挙げてからは4連勝を記録。4月15日からシーズン終了まで防御率2点台以下の数字を維持し続けた他、8月16日以降の7試合で6勝と勝ち星も量産し、自己最多の12勝を挙げた。3年連続で規定投球回に到達し、防御率も前年の3.78から2.20に改善させた。

山本由伸は2年連続投手4冠、千賀も防御率1点台をマーク

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